腹膜中皮腫という「希少がん」と余命と役員さん
- 2020.07.30
- 子供の心と成長
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腹膜中皮腫という希少がん
自分が健康だと思っていた2012年の年明け、まだその頃は子ども②の受験は考えていなかったが、万が一を考え学校の役員さんを引き受けようと決めていた。
ふふふ、つくづく性格だなと思いますね。昔からメモ魔で、2つの可能性があるならどちらに転んでも軌道修正できるよう手を打って備えておく。好きなんですよね、RPG気分、端から漏れなく攻めていくのが(笑)。
なので6年生で役員さんを引き受けるのは避けて、○年生と○年生辺りでやっておこうと子ども①の時も考えてお引き受けした。なので当然子供②もね。
まさかまさかの希少がん宣告、そして手術が続くとは夢にも思っていなかった冬、立候補して役員さんをお引き受けしました。
手術と余命と役員さん
当時の会長さんがとても良い方で、手術が必要になったことを告げた所、デリケートな話なので自分の所で止めておきます、mochiさんには自宅で出来る事(架空)をお願いしたと、他の役員さんにはお話しておきますので安心してご自分の治療に専念してください、とおっしゃってくださいました。
まぁ、卵巣嚢腫術だから5月には復帰できるかな?とも思っていたら、悪性腹膜中皮腫という初めて耳にした希少がんの告知、そして2度目の手術、さらなに追加治療の抗がん剤の可能性まで出てきた6月。
役員さんどころの話ではなくなっていた私。
でも会長さんは都度対応下さって、私は家でPC作業を請け負っている事にして下さっていて、他の役員さんは気が付かないまま、入院中も自宅にいるかようにLINEでやりとりをしていた。ありがたかったよ、会長さん。本当いい人だった。
抗がん剤を使用しないと決めたから、9月から役員さんのお仕事も復帰し学校に顔を出すようになる。
役員さんのメリット
低学年で引き受けるのが私は好みです。子どもが小さいうちは喜んでPTA室に顔を見せにきてくれるから。「今日ママ学校にいるよ」と伝えておくと、お友達と一緒に来てくれる。なかなか学校での姿を見るのは貴重なので、くぅ可愛い!と痺れておりました。
さすがに高学年になると照れがあってきてくれないのでね。
授業が終わるのを待って、一緒に手を繋いで帰るれるのも低学年ならではでして。大きなランドセルがぷかぷか浮きながら黄色いひよこ帽をかぶって、「終わったよー」と勢いよくPTA室に入ってきたのも良い思い出です。
がんの手術後、余命2年と区切りを覚悟し
生きようと思った2012年の夏。
それまでも子どもが可愛くて仕方なかった私であるが(親バカ?)、ますます拍車がかかってしまった気がしないでもない(笑)。
子ども①が大学進学のため寮に入った後、寂しい私を心配し義母が電話をくれたとき、「mochiちゃん大切に天塩にかけてたからねー、大丈夫よそのうち慣れるわ」って笑ってた、うんめっちゃ天塩にかけちゃったよ。
お義母さん、本当に慣れました。私も子離れ初心者になれましたよ!
子どもたち二人共、
独り立ちする準備期間かな?そんな風に私には眩しくうつります。幼かったあの頃も、ちょっと大人びたあの日々も、そして自分で進む道を決める年齢になった今も、子どもと共に成長出来ることがたまらなく幸せです。
私が「存在しなかった」かもしれない2020年を、子供たちの成長を、そして今もなお発見のある母心を、自分に芽吹く新たな感情を、貴重な時間を、日々大切に生きなくちゃ。
キラキラと眩しいほどの輝きに
まるでそこに未来が広がっているような
自由というものが形となってみえるんじゃないか
そんな錯覚さえしてしまいそうな
勢いのある若者の躍動は
尊く清く美しく
そして素敵なものを今
私は見せてもらえているんだ
ありがとう
by中皮腫患者mochi
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