「がん」とわかって強さの意味が変わった
- 2020.08.07
- がんと向き合う
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がんとわかって考えた強さの意味
もちろん衝撃の2012年は自分が変わるというようりも、知らぬ間に私の体内が変化していたのだと知った年である。(よろしければ■)
しかし秋が来て学校に役員さんとして「何食わぬ顔」で参加をし、他の役員ママさんと「今まで通り」の話をして「今までと同様の私」として会話をする事は、案外辛いのだと知った。
私が腫瘍を体内に残したまま閉じたがん患者だと知る人はその場にはいないのだ。
会話の中にポンと「がん」という言葉が出てくる。身内や友人や知り合いに。そしてよく出る「がんにだけはなりたくないから健診受けとかないと」という言葉。
強さの意味が変わった「がん」という病
はじめはね、私だってがんになんかなりたくなかった、健診だって受けてたし、早期発見だって完治しないがんの種類があるの、そんな言葉を心で叫んでたし胸が痛んだ。
でも仕方がない、だって誰も悪くないのだ。ここにいる人たちは私の事情を知らないのだから。
そして、そう思うのと同時に「もしかしたら私も知らぬ間に誰かを傷つけていたかもしれない」がんという病。
早期発見なら治る病気、がんはもう怖くない病、だから健診と保険は大事。世間話で話題に出るくらいありふれた会話。アラサー、アラフォーとはそんな年代。
ならば私が強くなるしかないんだ
誰も悪くない、悪気があって言っているわけじゃない。そして私は知られたくない、普通のママとして接していたい。
だから強くなろうと思った。
私に向けて話しているのではなく、世間一般の話をしているのだから、いちいち傷ついたところで何も変わらない。そしてこの感情を今処理しておかないと、私が生きている間ずっと続くと気がついた。
他意のない言葉の裏を探さない、一般論と聞き流す、気分が落ちそうな時は無理してでも口角を上げろ、がんばれ自分、そのうち慣れるさ、と。
はい、はーい!ここでも沼が
助けてくれました♪話題をさりげなーく変えるにはイケメン俳優さん、ドラマ、アイドル、この辺りを話に出せば不自然なく話題が移動するんです♡
交し方を覚え、慣れて行った。けれどこれは私が奇跡的に経過観察だから、なだけ。再び治療を必要とした時、また越えなくてはいけない感情が出てくるのだろう。
再び強さを必要とする日が来るのだろうか。
その立場になって初めて知る事
気をつけて生きていたつもりだったけど、流石に自分が40ちょいで癌になる設定は想像を超えていて、さらに希少がんなんて考え付きもしなかった。
自分の意見を押し付けない、相手が話してくれたら心を沿わせたい、そして少々の事で傷つかないように強くありたい。
私が希少がん患者となって知った事。
強く優しくあれ、自分
by中皮腫患者mochi
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