中皮腫と沼とまぁいっか(笑)

中皮腫と沼とまぁいっか(笑)

2020年2月にブログを1つ

開設しました。「楽していこう」」この2つのワードはタイトルに入れたいなぁ、と思っておりました。そこでつけたタイトルが、このブログ名である【楽していこう|悪性腹膜中皮腫と沼】でした。

8年前の私は、中皮腫の長期依存者が

少ない現実、学校のママ友に「がん」という事を知られたくなく病名を隠したい気持ちが色濃くありました。

他のママたちは来年死ぬかもしれないと思って子育てしていない事が、羨ましくて、気の毒と気を遣われたくなくて、死んだらやっぱりと言われるのが嫌で、とにかく悟られたくなかった

だから何食わぬ顔で、手術後も役員も学校行事のお手伝いも参観も出席した。

ようやくそんな役割に

終わりが見え、ふとブログを開設しようと思った。それは、【(現)「毒親育ち|楽して行こう」】の100投稿の間に綴ったけれど、

私は機能不全家庭、いわゆる毒親育ちである。癌とわかるよりはるか以前から毒親問題に悩んでいた。そこに癌の告知であった。

子供が小さく、毒親とは言え祖父母が側にいることは救いであったのも確かであり、そのまま毒親問題をうやむやにし、がむしゃらに子供に遺す未来について考え生きてきた。

けれど2年ほど前、

私の人格自体を真っ向から踏み潰される、そんな出来事が母により巻き起こった。

その時私に浮かんだのは、これ以上毒親に縛られず自由になりたい、だった。

そんな私だから、「楽していこう|悪性腹膜中皮腫と沼」というタイトルでありながら、投稿の約8割毒親問題についてだった(笑)

書いているうちに頭の棲み分けが

スッキリし、ようやく中皮腫という癌になったアラフィフの主婦二人の子育てにどう考え行動に移したかその記録、

そして今現在癌患者として家族との過ごし方感情の変化についてこのブログで綴りたい、そう方向が決まった。(2020年7月1日)

そうするとやっぱりタイトルは「楽していこう|悪性腹膜中皮腫と沼」がしっくりくる。

決して楽ではない中皮腫というがん、

けれども「沼」が私を「まぁいいじゃん?今が楽しければ」錯覚させてくれる時間をくれた。

だからこそ「楽していこう|悪性腹膜中皮腫と沼」というタイトルはやっぱりお気に入り

この前、元NEWSの

手越祐也さんが退所の記者会見を開いた。

私はがんになって、ある事がきっかけでジャニーズ沼にもそれこそかなり底までズブズブハマった自信がある(笑)

NEWSも好きだった、遠征もしたし沼友もできた。その頃の友は私がジャニーズ沼から抜けても今も仲良し

彼が記者会見で、

お父様が亡くなった時「人間いつどうなるかわからない」と思った、だから「後悔のないよう、やりたい事は今したい」と語った。

存じております。東京ドームのtourで手越祐也さん自信がステージ上でお話したのをペンラとうちわを握りしめ、友と泣きながら直接ステージを見ていましたから。

彼の会見や退所等については現ファンの方が語る事ですので控えさせていただきますが、やはり手越祐也は手越祐也だと思いました

がん患者である私にはストレートに刺さる言葉達でした。うん、うん、そうなんだよ、わかる、とね(笑)。

いつか死が訪れる事は

皆が承知だろう、けれどそれは「いつか」であって「今」ではない

しかし突然現実を知った人は実感として「人間いつどうなるかわからない」と思い知る。理屈では無く本能で受け止める「死」という呆気なさ

私もがんと告知されて生き方が変わった。それこそ判断が早くなり、迷いが少なく、思い切りよくなった。だっていつ動けなくなるかわからないから。

NEWSはがんになってからの私の心幾たびも軽くしてくれた。それこそ秩父宮での雷雨の時のNEWSメンバーの対応も脳裏に蘇る。

バンドマンもアイドルも、

ステージに立つ人の覚悟の姿は私に勇気を与えてくれる。人々の期待を背負って全力でやりきるエンターテイナーは素晴らしい。

がんと向き合う時間も必要だけど、すっかり忘れる時間だってとっても大切

私が自由を生きるためには毒親問題を解決しなければならかった。

有限とわかった時間を、ストレスという我慢と不満に自身を晒すのはもうたくさんだった。

ようやく心の負荷が消えた。

そして、子供達の未来も見えてきた年齢となった、夢のような今

告知当時から一貫して「期待をしない」を心がけて生きている。その一番の理由は子供が幾つになろうともきっと私は「見守りたい」はずだから

叶わない夢は見ない、だから私は常に今日を生きる、そう決めている

明日も「今日」を生きるのだ、臆病な私でもそれならできる。

当時47都道府県を覚えていた下の子が、私の横で英語の暗記に躍起になっているだけの時が過ぎた今。

大切に「今日」を生きていこうと思います。

by中皮腫患者mochi