2022年の春がやってきますね

2022年の春がやってきますね

悪性腹膜中皮腫

(あくせい ふくまく ちゅうひしゅ)という希少がんの告知を受けたのは、2012年4月12日だった。

今年の春はね、私が「希少がん患者として」生きて丸10年の春なのだ( ´艸`) ♡

治療の際

「石綿健康被害医療手帳(保険証)」が必要で、5年に一度更新があります。

更新にあたり、いくつか書類を提出するのですが、その中の一枚は、がん拠点病院の担当医師に記入をお願いします。

2022年1月の診察時

先生に「せんせー、春で丸10年です♪更新書類の記入、どうぞよろしくお願いします。ふふふ、嬉しいですよぉ、子ども②も18歳なんです ♡」とニヤニヤ伝えました。

普段あまり表情を出さない、私を担当してくださっている腫瘍内科の先生が、クールなお声で「ふふふ、いいですよ?」と書類を受け取ってくださり、モニターに向かい微笑んで下さりました。嬉しかった( ´艸`) ♡

もちろん平坦では無い

10年の歳月ではあった。そして検査も通院も引き続き必要である現実は変わらない。

だけどあの時子ども②は8歳だった、涙を堪え「あと2年」と胸に刻み生きた。(2012年に手術を終えた後、医師より「2年と思って生きて」と余命宣告を受けていたので…)

がん患者である事に

幾分慣れた。それも本当である。

私の命が続く限り「がん患者」であり続ける人生、がんと共に生きる、これが私の人生だと。

全ては

2012年、沢山の先生方が私を助けてくださったから今の私がいるだ。

心から感謝の気持ちしかない。

10年前、がん告知のあと病院を出たのは夜だった。

大雨とライトアップされた満開の桜…、綺麗で儚くて、強い雨に散らず咲いている花たち。あの夜の光景は私の脳裏に深く深く刻まれていて、蘇る度、さまざまな感情に飲み込まれる。

がん患者となってから11回目の春がやってくる

やはり感謝と謙虚を忘れずに

愛する家族に溢れてこぼれちゃうほどの愛を届けられたら嬉しい

遊歩道の桜の蕾に、みっつ「うっかりさん」がいた♪綺麗なピンクをチラリと開いて春を見せてくれた。

さぁ、そろそろ春だね!

by 中皮腫患者mochi