がん治療に大事な「患者力」

友から相談があった。
私は面識がないのだが、友の友人ががん告知を受けたと電話があったのだという。後日会う約束をしたのだが、なんて声をかけたら傷つけなくていいのかなぁ、と。
優しくて気配り上手な彼女らしい相談だな、と心がほっこりした。
私自身の経験でしか語れないから、
それは違うかな?と思った事は友人へ伝えないでね、取捨は友に任せると前置きをしてから、話し始めた。
- 相手が話し終えるまで会話を挟まない
- 医師ではないから無責任なアドバイスをしない
- 同じ部位のがん治療をした人がいたとしても安易に勧めない
- がんは個性が強い病気という事を念頭に話してね
- 初期だからよかったね、も言わない
- 可哀想…、も言わない
- 友人が何を感じていて、何を友に聞いてほしいのか
- それをキャッチする事に集中してね
がんと告知された人、私もそうだが、
それでも彼女の友人と私で感受は異なるだろうから、自信はないのだけれど。
とにかく安易に「この病院がいい」とか「この〇〇がいい」とか「友人は治療したけど今元気だ」といったセリフは言わないでほしいと伝えた。
治療の選択とは、すなわち命の選択であるのだ。
だから安易に勧めてはいけない。
そして、がん患者自身
- 情報ソースは確かなのか
- 治療の種類
- 術後、他病院で診察を断られないかどうか
- 術後のことも前もって調べる
- 不安や疑問は医師に聞く
患者力を身につけなくてはいけない、私自身がん患者となって知った、一番大事な力。
治療の選択、治療の決定、全て「自分で決める」べきだと思っている。
わからない事は「医師」に、「相談機関」に、納得がいくまで聞くしかないのだ。
たとえうざがられてもね( ´艸`)
だって自分の命に関しての「重大な相談」なのだもの。
情報は今の時代、簡単に手に入る。
だがその情報ソースは正しいか、それを精査するのは自身でしかない。
なんて事をつらつら考える午後である。
どうか友の友人の治療が未来へ繋がりますよう切に願う。
がんなんてこの世からなくなればいいのに。
by中皮腫患者mochi
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