楽しくて楽しくて楽しい18年だった♡
- 2021.03.01
- がんと向き合う
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2021年3月1日の今日は
下の子の高校の卒業式でした。
保護者は「卒業式ライブ配信」でしたので、どーなっつを用意し、コーヒーを淹れ、PC最前スタンバっておりました。
後方の定点カメラに映り込む位置に、うまい具合お子が座っているのを肉眼で確認しヤバハピ♡
同級生ママとお子たちの位置確認。この時点でママチームすでに泣きそう…(笑)
はじまるね!また後で!を合図に
始まりました卒業式が。
卒業生全員の名前が呼ばれお子たちの成長に、どーしても泣けてしまう嬉しさよ♪
簡略とはいえ、卒業式を行なってくださり、ライブ配信で一人づつ抜いてくださり、最後はエンドロールも用意されていて(感涙)
はぁ、この学校と縁があって、この学校に6年間のびのび育てていただき、感謝の気持ちでいっぱいで、ついリビングで「おめでとーーー&ありがとーーーー」と叫びましたよ私。
終了後、涙涙のママチーム(笑)
コロナが落ち着いたらママ達の卒業式ランチしようね、と約束しました。6年間でしたから、いろんな楽しい思い出はママチームにもありまして…楽しみです♪
お子が高校の制服を着るのは今日が最後、なんとも感慨深いです。
二人三脚で挑んだ中学受験もついこの間のように感じます。
私亡き後、進路に迷ったらきっと先生方が相談に乗ってくれるだろう、そんなほんわか優しい空気を感じた学校でした。
あの子は私が病気とわかった時、
まだ47都道府県を覚えている頃。
治療をしなければ年内、しても2年と思って行動して。
これが私の身にある日降りかかった「まさか」でした。しかもアスベスト暴露による希少がん罹患という「ダブルまさか」。
ママと一緒に寝たい!1度目の入院後から言うようになりました。今でもこの言葉は私の心に深く突き刺さります。
希少がん、アスベスト、中皮腫、悪性腹膜中皮腫、生存率、
こんなワードで夜な夜な検索しては泣いていた母。眠りにつこうとするお子の髪を撫でては涙が止まらなくなる母。
きっとあの子は「穏やかなにっこりママ」と一緒に寝たくて、不安な気持ちが「一緒に寝たい」に込められていたんだ。
不安だから側にいたいのに、
母の様子はさらに不安を煽る物で、何かを感じ取ったかこそ出たセリフなんだと、振り返るとわかる。あの子に申し訳なくて、過去のあの子を柔らかく抱きしめてあげたいし、過去の私を強くハグしてあげたい。
『ママと一緒に寝たい』私には悲しくなる言葉なのだ。言った本人は多分忘れているだろう言葉。
結果的に私はお子の高校卒業を今日この目で見ることができたし、大学入学も決まっていて、お子は変わらず楽しそうに友達と喋る声が聞こえる平和な今。
この平和がいつ崩れるかわからない。
それはこの先もずっと。だって私の横隔膜には腫瘍が残ったまま手付かずだからね。
やっぱり薄い氷の上をそろりと歩く事実は変わらない。
だけどここまで見届けることができた感謝がある。
でも、生きているからこそ夢を見たくなる怖さもある。
私は臆病だから未来を目標に掲げ生きる生き方は性に合わない。常に「今日」だけを考えて生きる姿勢を貫いていたいんだ私。
上の子はがん罹患を小学生の時知った。
今ではお酒が飲める年齢になったから一緒に嗜むし、あれやこれや共通の趣味があって楽しい。でもきっとあの子だってふとした時に私の事がよぎるだろう。
色々節目には思うことはある。
叫びそうになる不安も、次の節目に期待しそうな自分を叱責して執着を捨てさせるよう言い聞かせ頑張っている。
「ママと一緒に寝たい」
そんな寂しく不安になる気持ちを子供抱かせないよう、やっぱり私は「今日」しか考えず生きる事に集中したいんだ。
愛する大切な二人の子供だから
あの子たちにとって「笑顔の母」の記憶が多いと嬉しいから。不安に潰されそうになる時は深呼吸するんだ。「今」だけを見るよう私に気が付かせるんだ。
お子よ
卒業おめでとう
楽しいも悲しいも
嬉しいも寂しいも
共に歩いた日々も
一旦ここで休憩だね
好きに生きるんだよ?
本当に、楽しくて楽しくて
楽しい18年だった
母は幸せです
おめでとう
愛してるよ
by中皮腫患者mochi
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