ヱヴァンゲリヲン新劇場版;序破Q/4DX

ヱヴァンゲリヲン新劇場版;序・破・Q/4DX
ヱヴァンゲリヲン新劇場版;序・破・Qを映画館で再び堪能するという幸せな3週間を過ごした。
序は4DXで見た。家にディスクもある、Amazonプライムもネットフリックスもdアニメも契約しているので何度も見てきたからこそ『4DX』にワクワクしていたのだ。
沼の性なのか、私の性格なのかはわからないが、「集中して」観たくて…、破とQは通常スクリーンを選んでしまった。むーん、せっかくの4DXなのに…私よ…なぜそこに拘るのだ(笑)。
2007年序・2009年破・2012年Q、
公開当時もちろん観に行った。
エヴァンゲリオンとの出会いはテレビアニメから。
1997年公開の「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生」「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」は
一度は浴衣を着て観に行った記憶がある。帯にガラケーを差していたら、同じく浴衣の女性に「わー、それ可愛いですね、真似っこして良いですか?」と聞かれ、笑顔で即答しエヴァを語った楽しき記憶。
1998年、DEATH編をDEATH (TRUE)をWOWOWで放送すると聞き、すぐさまWOWOWに加入
幕間のあった劇場版は…
「REVIVAL OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH (TRUE)2 / Air / まごころを、君に」は夫ではなく、お隣の男性と「アスカの心情にシンクロ」し、幕間の休憩時間に涙し語り合った思い出がある。
序と破の時は夫と二人で、Qは世界最速上映の早朝回に家族4人で観に出かけた。都条例の兼ね合いで最速回は参戦できなかったが、みんなで観に行ったヨキ思い出だ。
2012年11月17日に観に行ったんだ。
そう、開腹術をしたのが同年6月12日。約1ヶ月入院し、その後3箇所のセカオピに行き、抗がん剤による追加治療を行わないと決めてから少し経った頃だ。
エヴァQはそんな時期だったからなのかな?
壊すのは簡単だけど元通りにするのは容易ではない世の理が強く記憶に残る作品で、選ばれしチルドレンと、時を経た関係各位の「それぞれの正義」が色濃く私の胸に残っていて、見返す度に「刹那と切な」が去来する作品であった。
途中に「シン・ゴジラ」を挟んだ。あの作品は…本当にもう、ごちそうさまです!ありがとうございます!と言いたい程ワクワクしたし、ラストのゴジラの尾に心震えた。好きなのは蒲田くんなんだけどね♪
今回のヱヴァンゲリヲン新劇場版;序・破・Qは
悪性腹膜中皮腫という癌患者だけど、奇跡的に9回目の誕生日がやってくるし、下の子が18歳になるし、進路も決まったし、いわば「母親としての大役が終わった」ほっとした私として、純粋に作品と向き合えた。
序・破の時は人生お初の子育てにてんてこまいだったし、Qの時は来年生きているかわからない状況での観劇だったし、まぁとにかく「純」で向き合えず、誰かにシンクロして観ていた。
今回の序・破・Qは「俯瞰」で作品と向き合い、違う見え方に気がついた。新たな発見だ。
そう「刹那と切な」は昇華され無くなり
痛みを呼び起こす記憶が書き換えられたんだ。
癌患者として抗がん剤の追加治療を行わないと決めた自分の決定に、迷うなよ、決めたんだ、前を向け、と心に語りかけていた苦しい記憶が心から消えたとはっきり分かったのだ。
観に行ってよかった。これで「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」と純粋に混じり気のない私の感情で向き合えると実感したから。
映画館に行かなければ湧かなかった感情だ。場所と記憶は結びつきが強いからね。
自分を鼓舞するためにも「スキ」は大事
エヴァが好き。ミサトさんの己に厳しい優しさに、ハッとさせられる。
アスカの強気に隠された繊細さが心に突き刺さる。彼女の「一生懸命」が、辛く心にのしかかる。
シンジくんの運命も、逃げたい気持ちも、放り出せない思いやりも「年齢」なのだとしたら、分かりすぎるほどわかる「ガキシンジ」だ。
やっぱりエヴァが好き、
動きにトキメキが抑えられない。テレビ版の一話目のあの動きに、「んんん?????」人?と鷲掴みされた衝動は今も新鮮に蘇る。
エヴァがらみのイベントもカフェも結構足を運んだよ?好きなんだよ。
25周年だって♪すごいよね。ちなみに私たち夫婦も今年結婚25周年なのだ。笑っちゃう程に庵野監督の作品に絡め取られつつ楽しませていただきました。
2021年1月23日公開の「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」で、とうとう四半世紀のエヴァンゲリオンの物語が終わるんですね。しみじみ私の命が間に合ってよかった、しかと受け止めたいと思っております。
エヴァに乗って戦うお話ですが、
やはり私は「心」に魅力を感じハマっております。
行動するには、決めなくてはいけない。決めるには何が必要?目指す先がわかっているなら容易く出る答えかもしれないけれど、そこには生命が掛かっている。そう易々とあの「年齢」の子が決められるのだろうか、と。
やっぱりアスカには幸せになってほしいなぁ。
意地っ張りで、負けん気が強くて、でも本当は痛みも寂しさも飲み込んでいる、哀しくなる程頑張り屋さんのアスカが、好きなんだ。
公開まで、また見返して「私なりのエヴァの考察」を整えたいと思います。
楽しみであり寂しくもある「最後のエヴァンゲリオン」
でも観られる事はやっぱり幸せです。
『さらば、すべてのエヴァンゲリオン。』
庵野監督とエヴァンゲリオンに関わった全ての方に感謝を込めて、心して劇場へ向かいます。ありがとうございます。
by中皮腫患者mochi
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