大丈夫、君たちの人生は始まったばかりだ

子供が自分で決めた人生の方向
二人とも「これ」で生きていけたらいいな、希望する「これ」を叶えるため、一人は既に、一人は来春から進学します。
子供①も、子供②も「これ」と決めたけれど、「王道」は叶わなかったのですが、でも「これ」へ進むための道に踏み出す方角です。
子供①がそうでしたが、「王道」を掴みたかったという思いと、受験勉強をもう一年続ける辛さ(浪人)を天秤にかけ、大学へ進みました。
浪人したくない、が最優先
子供②の最優先事項が現役進学でしたので推薦を選択しました。進むべき方向は合っていますが、本人からすると手放しで喜べる訳でもないそうです。ふふふ、推薦の安心感と、変更の効かない難しいところでもありますね。
心のもやもやを語った子供②に私は言いました。
月並みではありますが、「入学がゴールじゃないよ」と。子供②は資格を必要とする職業に就きたいという夢があるそうですので、「スタートラインは資格取得の時」従って4年後の話だよ、と。
私は学校も縁と考えているので、
きっと子供②とご縁のある大学なのだろうと安心しております。とは言っても、一般受験はこれからが勝負、友人知人の進路が聞こえてくる度「もやもや」は時に後悔や、不安や、間違いだったのでは?という焦りを呼ぶ事でしょう。
だから子供②に言いました。
「あなたの人生はまだ準備期間だから安心して進学したらいい、間違いと気がついたら別の道を選べばいい、そのために親がいるのだから。そして一番大切なこと、『愚痴』はいつだって聞くから安心しておくれ♪」と。
少しはホッとしてくれたかな、
まだこの世に生まれて18年弱。迷いも焦りも不安も後悔も、これから先もまだまだ経験していくであろう子供たちだ。
高校生までと違い、視野の開けた次の社会へ進むのだ。当然不安があるだろう。友達に話すにはかっこ悪いな、なんてことを私に吐き出してくれたら嬉しいなと思う。
がんばれ、大丈夫、ちゃんと自分で決めたのだ、後悔したら別の道を考える力も、もうあなたには備わっているから。
人生など、何が起きるか本気でわからない。そして何が幸いするか、もだ。
私は機能不全家庭に生まれた毒親育ちだ、
母と共依存であることに気がつかず、母の希望である「結婚・二人出産・実家近くに家購入」を母のために叶えた。けれど歳を重ねるごとに、我が子の「心」を大切に思えば思うほど、「親への違和感」が増したのだ。
癌とわかったその時母の本音も知ってしまった。
希少がん、手術してもなお余命を言われる癌って何?と自分の運命を悲観し、子供の将来を案じ、でもなお母は無理難題を押し付ける。
でもね「死」を身近に知った私は、スパッと決断のできる私になったのだ。人生に対し、私に対し我慢しないと決めたのだ。
実家と縁を切ったが、今の私は穏やかに暮らしている。後悔はないよ。
約半世紀を生きてきたってまだ「まさか」と「結果オーライ」があるのが人生なのだ。
だからね、私の子供たちよ、
安心して進学するがよい!起動修正などいつだって、自分が望むなら可能なのだ。
子供へ伝えている大切なことは、「お金に関して、まだ一人でどうにかなる年齢じゃないから、困ったら遠慮せず言っておいで」である。そして「愚痴は私に吐き出しちゃいな」かな。
こんな風に声をかけられる時間を持てている今を、やっぱり私は感謝を持って過ごしている。
嬉しいな、幸せだな、と。
私の命が続く限り、後方支援をしかと努めさせていただきたく存じます(全く本当に幸せだよ私)。
大丈夫、
君たちの背中の羽はしっかり見えている!
これからもっと世界は広がっていくんだよ。
楽しみに、希望を胸に、堂々と進めばいい。
夢に向かう者の特権だ!
安心して世界へいっておいで。
by中皮腫患者mochi
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